Megadap「ETZ21」はスチルではEマウントレンズが純正レンズに近いレベルでZマウント機で動作する

PetaPixelに、MegadapのEマウントレンズ→ZマウントボディのAF対応のマウントアダプター「ETZ21」のレビューが掲載されています。

Megadap ETZ21 Sony E to Nikon Z Adapter Review: Nearly Seamless

  • ETZ21を使用すると、EマウントレンズがZマウントカメラでAF、絞り制御あり、手ブレ補正有効で使用することができる。マウントアダプターは数多くあるが、電子接点とAFに対応する高品質のアダプターは希で、大部分のアダプターはMFになる。
  • このレンズはシグマやタムロン、ツァイス、フォクトレンダー、サムヤンのEマウントレンズでも動作する。
  • このアダプターはわずか2mmの薄さで、この小ささには驚いた。第2世代のアダプターであるETZ21は回路基板の密閉性が向上し、バヨネットマウントが改善されている。また制御プログラムが書き直された新チップが搭載され、ソニー製レンズの手ブレ補正にも対応した。Z30、Z50、ZfcなどのAPS-C機にも対応予定だ。

  • ETZ21のレンズの着脱は非常に簡単だが、レンズ着脱ボタンがFN2ボタンの上の奥まった位置にあるため手が届きにくく、ボディに取り付けられた状態でレンズだけを取り外すのはフラストレーションがたまる。アダプターとレンズをボディから取り外してから、アダプターをレンズから外して新しいレンズに再度装着する方が遥かに簡単だ。
  • FE24-105mm F4 S OSSとZ6・Z6IIとのテストでは、ETZ21アダプターのパフォーマンスは非常に印象的なものだった。AFの速さと精度はニコンのZ 24-70mm f/2.8Sとほとんど同じ(速度は若干ソニーのレンズが遅いが)で、レンズ内の手ブレ補正とIBISも正常に機能した(手ブレ補正はレンズとボディのどちらか片方しか使えない)。
  • ETZ21はEマウントレンズのAFと機能を完全に制御することができ、旧型に比べて機能が向上し、インターバルタイマー、タイムラプス、フォーカスシフト撮影にも対応しており、FTZでは時折機能しないことがあるRAWファイルへの正確なEXIFの記録もできる。

  • AF精度には感心した。スチルの撮影では、人間やペットの瞳を含めてAF精度はバッチリだった。トラッキングも正確で、ピントが行き来することもなく許容できる速度でフォーカスがロックする。
  • 24mmで撮影した際に隅に数ピクセルのわずかなケラれが見られたが、これがアダプターの問題だとしても非常に小さな問題で、現像時にレンズプロファイルを適用すれば解消する。
  • 唯一イライラしたのは動画撮影で、AFは機能したが、完璧な照明条件でないと、わずかな動きでもピントを見失ったり迷ったりする。動画ではMFを使用するのが最善だ。

  • ETZ21を使うとAF対応のマウントアダプターがいかに効果的であるか驚いた。このアダプターは上手く機能し、スチルではAFは正確で、動画時以外ではAFの問題は見られなかった。AF速度は若干遅くなるが、それ以外の点ではメーカーの宣伝文句通り機能する。ソニーとニコンのシステムを併用している場合や、ソニーからニコンに移行する場合には、このアダプターを使用する価値があるだろう。

megadapETZ21_w_Z6II_pp_001.jpgETZ21は、Eマウントレンズが一応動くというレベルではなく、AFや手ブレ補正を含めて純正レンズに近いレベルで動作するようなので、Eマウントレンズが実用的にZマウント機で使えそうですね。

ただ、動画のAFはかなり厳しいようなので、動画メインの方は現時点ではAFにあまり期待しない方がよさそうです。あと、四隅のケラレに関しては、FE24-105mm F4Gは歪曲補正で四隅を切り取る前提のレンズ(参考のレビュー)なので、アダプターのせいで四隅がケラれてるわけではないような気がします。