キヤノンのIBIS搭載センサーを効率良く冷却する空冷システムの特許出願

キヤノンがファインダーの下から吸気してボディ左側面から排気するIBIS搭載センサーを効率よく冷却する技術に関する特許を出願しています。

IP Force

  • 出願人:キヤノン株式会社
    公開番号:P2022137975
    出願番号:P 2021037727
    公開日:2022-09-22
    発明の名称: 撮像装置

  • 【課題】光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供する。
  • 近年、撮像装置の動画性能の向上により、撮像素子の発熱量が増加している。このため、特許文献1に開示された構成では、撮像素子の発熱量を十分に放熱することが難しく、撮像素子の温度上昇を解消することができない可能性がある。一方、放熱量を増加させるために放熱シートの厚みや幅を大きくするすると、撮像素子の移動負荷が増加する。
  • 本発明の一側面としての撮像装置は、固定ユニットと、前記固定ユニットに対して移動可能な可動ユニットとを有する撮像素子部と、空気の流路を形成するダクト部とを有し、前記可動ユニットは、撮像素子と熱交換部材とを有し、前記熱交換部材の少なくとも一部は、前記ダクト部の開口部から前記ダクト部の内部に挿入されている。
  • 本発明によれば、光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供することができる。

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北米でボディの下部に給排気口のあるキヤノンの冷却システムの特許が出願されていましたが、今回の特許出願では、ファインダーの接眼部の下から吸気してボディの左下側面から排気する空冷システムになっているようです。

この特許はIBIS搭載センサーのためのもので、センサーのヒートシンクがIBISによって動いても効率良く風が当たるように配慮されているようです。キヤノンは様々な冷却システムを検討しているようですが、今回の特許出願の冷却システムでは、モニタのサイズが制限されそうなことが少々気になるところですね。