OMDSはアウトドア市場に特化したカメラで着実にシェアを取る

東洋経済ONLINEに、OMDSの今後の経営方針に関する記事が掲載されています。

オリンパス「カメラ事業」、売却されて初心に回帰

  • OMデジタルのカメラは、アウトドア市場との親和性が高いとOMデジタルはにらんだ。コロナ禍以降、キャンプや登山などアウトドア市場は世界的に活況を呈している。そこで採ったのが、アウトドア市場という領域に絞って自社ブランドの特徴付けをする戦略だった。
  • 「カメラ業界はこれまでプロダクトアウト(作り手目線)で発展してきた。しかし今後は、スペックだけではなく、尖った製品・サービスによる顧客体験を重視したものになっていく」。OMデジタルの杉本繁実社長はそう話す。
  • オリンパスの映像事業だった頃は赤字が常態化。OMデジタルとしても大赤字からのスタートだった。しかし足元、2023年3月期の全社での営業利益率は約5%あるという。
  • 「オリンパスという大きな会社の一事業だった頃は、売り上げ利益の最適化、という視点が欠けていた。当然のことではあるが、利益を起点としたビジネスができるようになった」杉本社長は、分社後の変化についてそう分析する。分社後は、各現場にとっての最適ではなく、全社利益の最大化を目指して改革を進めた。
  • 分社化により小さな会社になったことで、機動力が高まった。思い切ったブランディングはもちろん、異業種協業やイベントなどを実施する判断のスピードが格段に向上した。
  • 今後は、アウトドア市場に特化したカメラで着実にシェアを取ることに加えて、BtoB領域の強化を目論む。

 

赤字続きだったオリンパスの映像事業ですが、OMDSになってきちんと利益が出ているようなので、今後の展開にも希望が持てますね。OMDSはアウトドア市場に特化したカメラでシェアを取る方針のようで、防塵防滴性能の高さやレンズを含めた小型軽量なシステム、マクロレンズの充実などをアピールしていくことになりそうです。