ソニーがコンパクトカメラの販売台数シェアで首位から7位に転落

BCN+Rにコンパクトカメラ市場の最近のシェアの推移と、ソニーのコンパクトカメラの戦略に関する記事が掲載されています。

ソニーがコンデジ市場で首位から7位に転落、一体何があった?

  • コンパクトデジタルカメラ市場で、ソニーのシェアが急減している。昨年5月の販売台数シェアは21.1%でトップ。しかしこの5月では4.2%で7位にまで転落した。

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  • 最も大きな変化はセンサーサイズの構成比に表れている。ソニーのコンパクトデジカメは、昨年5月の段階で1/2.3インチセンサー搭載モデルが販売台数の81.4%。比較的低価格なモデルが大半を占めていた。しかし、この5月にはこれらの1/2.3インチのセンサー搭載モデルは23.0%まで縮小。比較的高価な1インチセンサー搭載モデルが76.5%を占めるまで拡大した。これが、ソニーのシェア急減の背景だ。つまりソニーは、コンパクトデジカメの過半を占める1/2.3インチセンサーを搭載する低価格モデルのシェア争いからは「降りた」わけだ。

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  • 一方、ソニーの1インチセンサー搭載モデルは堅調だ。事実、1/2.3インチ超のセンサーを搭載するコンパクトデジカメでソニーは、キヤノンとトップシェア争いを続けている。
  • ソニー イメージングエンタテインメント事業部の齋藤佑樹 シニアマネジャーは、ソニーはコンパクトデジカメから撤退するのか、との問いに答え「ラインアップは変わってきているかもしれないが、コンパクトデジカメをやめるつもりは全くない」と話した。

 

ソニーのコンパクトカメラのシェアが急落していますが、これはソニーがコンパクトカメラでは「シェアを追わない戦略」に転換したためのようですね。ソニーのマネージャーもコンパクトからの撤退を否定しているので、今後もハイエンド機やVlog機などはラインナップされそうです。現在、ソニーはコンパクトではZVシリーズに注力していますが、RXシリーズが今後どうなるのか気になるところですね。