ソニー「FE 16-35mm F2.8 GM II」は開放から隅まで驚くほどシャープなレンズ

PetaPixelに、ソニーの新しい広角ズーム「FE 16-35mm F2.8 GM II」のレビューが掲載されています。

Sony 16-35mm f/2.8 G Master II Review

  • 旧型のFE 16-35mm F2.8 GMは頑丈で信頼性が高く耐候性に優れていたが、今日の基準からするとかなり大きく重かった。新型はわずか547gで、II型になった大三元3本セットでの軽量化は著しい。
  • フォーカスリングはまだかなり軽い感触で、これは残念ながら旧型から引き継がれているが、その他の部分は全てしっかりとしていてよく出来ていると感じる。
  • 逆光では画面全域でフレアは見事に抑えられており、レンズに明るい光が当たってもコントラストは維持されている。しかし、様々なとてもはっきりとした邪魔なゴーストが現れ、F8まで絞ってもかなり酷いゴーストが出る。幸いなことに光芒はかなりまともで、F22ではドラマティックな光芒が得られる。
  • 最大撮影倍率は1:3とマクロに近く、この種の広角レンズとしては非常に優れている。被写体にドラマティックに寄って撮影可能で、これはレンズの汎用性を高める素晴らしい機能だ。
  • 玉ボケは円形で滑らかだが、少しバブルボケが見られる。ピントが合っている部分からのボケの遷移は滑らかで心地よいが、後ボケはいくらかうるさい感じがする。
  • 解像力に関しては、これまでにテストした広角レンズの中で最もシャープで均一性の高いレンズの1つだ。開放での撮影でもズーム全域で素晴らしいディテールが得られ、F5.6に絞っても改善はごくわずかだ。コントラストも隅々まで均一で、開放から素晴らしい。全てF2.8で撮影しても満足できるレンズだ。隅もF2.8でも驚くほどシャープで、高画素のカメラでもこのレンズの解像力にがっかりする人はいないだろう。

  • FE 16-35mm F2.8 GM II はほとんど万人に勧めずにはいられない非常に優れたレンズだ。旧型の16-35mm F2.8 GMも優れたレンズだが、新型はより小さくほとんど全ての点で優れている。問題は価格で、このレンズは高価だが有用なズーム域と汎用性の高さを考えると、価格の高ささえ我慢できるなら、がっかりすることはないだろう。
  • 他の選択肢:旧型の16-35mm F2.8 GMは優れたレンズで、中古で手頃な価格で見つけられれば良い選択肢だ。GMを既に所有しているなら、GM II にアップグレードせずにそのまま使うのが良いだろう。タムロン17-35mm F2.8(※17-28mm F2.8の間違いのようです)とGM II を比較すると、全体的な性能はGM II が勝るが、タムロンは遥かに低価格でコストパフォーマンスに優れている。

 

このレンズは、LensTipのレビューでは「シャープだが欠点が多すぎる」というかなり厳しい評価でしたが、PetaPixelでは「これまでにテストした広角レンズの中で最もシャープで均一性の高いレンズ」「誰にでも勧められる」という極めて高い評価になっています。特に開放時の解像力の均一性に関してはF2.8の大口径広角ズームとしては見事なものですね。ただ、逆光耐性に関しては、サンプル画像を見る限りでは強いとは言い難い結果という印象です。