teckradarに、ソニーの新しいVlog機「ZV-E10 II」のレビューが掲載されています。
・Sony ZV-E10 II review: small but mighty
- ZV-E10 II は、初心者用カメラ、Vlog用カメラとして強力な機能セットを提供しているが、α6700やFX30と同じセンサー、画像処理エンジン、電源プラットフォームを採用していることを考えると、4K120pが無いのは残念だ。
- ZV-E10のメカシャッターが廃止され電子シャッターのみになったことも残念だが、読み出し速度が速くなったので、ローリングシャッター効果の影響はZV-E10よりも大幅に少なくなっている。
- AFは、この価格帯では他に類を見ないものであり、競合他社のAPS-Cカメラよりもはるかに優れている。アップグレードされた759点位相差AF システムは、被写体を簡単に認識し、強力に追尾する。旧型でもAFは傑出していたが、新型はそれ以上に上手く機能する。AFはスチルでも動画でも速く信頼性が高い。
- 連写速度は11コマ/秒だが、より高度なAFシステムにより、連写の的中率が高くなっている。RAW+JPEGで30枚撮影できるが、その後のカードへの書き込みで、楽しみが台無しになる。短い連写には適しているが、長い時間の連写には適していない。
- ボディは極めてコンパクトだが、グリップが適度なサイズで持ちやすく撮影しやすいのが気に入っている。
- バリアングルのモニタは最も明るく設定しても輝度が十分ではなく、晴れた日には少々苦戦した。また、バリアングルモニタは完全に横に広げてもわずかに傾いているのが気になった。つまり、前に向けたときにモニタは正面を向かず、フラストレーションがたまった。
- 一部のボタンとズーム用のレバーを誤操作してしまいがちで、ときどきチャンスを逃してしまうのが気になった。しかし、スチル / 動画 / S&Qの切り替えスイッチはとても気に入っている。
- 縦位置での撮影ではユーザーインターフェース全体が回転して、設定が見やすいのは気に入っている。また、旧型と異なり設定変更にタッチパネルが使えるのも大きな改善だ。
- ZV-E10 II の内蔵マイクシステムで録音されたオーディオ品質は良好で、公共の場での素早い撮影のほとんどのケースで十分だ。ただし、遠くから声を拾うようには設計されていないので、最高の結果を得るにはカメラの近くにいる必要がある。
- 動画は室温21度で放熱のためにモニタを開いた状態でも、4K60pではカメラは常にオーバーヒート状態で、24分後にシャットダウンすることがわかった。再び録画を開始すると、5分でシャットダウンした。その後は、1~2分で繰り返しシャットダウンした。カメラは触ると非常に熱くなり、冷えるまでは正常に機能しなかった。フルHDではオーバーヒートの問題は発生しなかった。
- バッテリーは1日中、スチルや動画を快適に撮影でき、バッテリーライフの長さには感心した。
- 10bit動画は大きなメリットだ。動画ではISO6400を超えると発色とノイズが気になるようになる。
- IBISが無いのは残念だが、OSS付きのレンズとの組み合わせでは、パナソニックやオリンパス製のレンズほどではないが、かなり安定する。しかし、ソニーにはCatalyst Browseによる後処理という切り札があり、時間と意欲があれば、専用ジンバルで撮影した動画に匹敵する安定した映像が得られる。
- Sony ZV-E10 II は、非常にコンパクトでありながら頑丈な造りで、魅力的なパッケージだ。動画機能は最大 4K60p 4:2:2 で10 ビットが可能で、大幅に進歩しており、競合製品と肩を並べている。ただし、このカメラはオリジナルの ZV-E10よりも大幅に値上がりしている。
- 良い点:4K60p 4:2:2 10bit動画、クラス最高のAF、スマートフォンとの連携。
- 悪い点:4K60pで24分後にシャットダウンする、ファインダーが無い、画像の安定性が低いので後処理でブレを補正する必要がある。
AFに関してはPetaPixelのレビューでは動画で「後ろに抜けがち」ということで、やや厳しい評価になっていましたが、ここでは極めて高い評価となっています。
モニタに関しては、PetaPixelと同様に日中野外では見づらいと述べられているので、このモニタはあまり使い勝手がよくないようです。バリアングルモニタが完全に開かないのは、小型化のためでしょうか。
動画は4K60pでは21度で24分でオーバーヒートするということで、4Kで長回ししたい方にはあまり向いていないかもしれませんね。
せい
熱停止は至極まっとうな値だと思います
消費電力が上がってる分、発熱が多くなるのは当たり前なのでカメラ単体で長時間撮影は当然難しいです
α6700やバリアングルモニターを搭載する多くのソニーでは背面に取り付けるファンも簡単に手に入りますので些細な問題でしょう
α9iiiユーザー
4K60Pで長回しできるという情報もありましたが、案の定、否定されましたね。コンパクト機種で放熱構造に差をつけるのは実際のところ無理があると思います。
NOTTON
私のα6700を4K60Pにてテストした時は、室温20度で16分程で熱停止しましたから、それより随分良いな、という印象です。
どうしても60Pで長回ししたい場合はUlanziなどの外付けファンですかね。
Oort
4k30pだと熱停止しないのか気になります。
クリーム茶
IBISなくてα6700より放熱設計楽なんだからもうチョイがんばってほしかったな
MA+
室温21度で24分しか4K60p撮影できないのは辛い。夏場はどうなっちゃうんだって話。
非純正で冷やすためのファンのような物が売ってるけどそれ使ってどこまで効果がでるのかも気になるところ。いずれにせよ、ブイログカメラだから動画を長く回す人が多いと思うし21度でこの結果は結構キツイ。
ZV-E1も熱で止まるって聞くし(フルサイズ機なのでより厳しいのは当然)4K60p撮影の長時間は機種を選びますね。FX30あたりでしょうか。
2石
MA+ さん
私は6700での長廻し時はFOTOPRO CR-02 を使いますが、
4k60pは室温26度で(バッテリー純正+65wPD給電)で全く止りません。
警告すら出ません。SDカード入れ替えて続行して、結局6時間くらい続けて
もうこれは絶対に止らないと確信してます
xylogen
ワタナベカズマサという人の検証では4K30pでは数時間レベルで大丈夫とのこと
一方60pだとさすがに長回しは厳しそうですね
Vloggerはどんな設定でとる人多いんでしょうか
KT
小型軽量が売りのカメラですからファン内蔵でサイズも金額もアップするより、私は外付けファン運用前提の設計で正解のように思えます。
さいたまじん
>4K30pでは数時間レベルで大丈夫
というかなんで4k30pで検証してるんですかね。オーバーヒートが問題になるのは圧倒的に4k60pなのに。
コツメチャン
>4K30pでは数時間レベルで大丈夫
それ、4k60pの結果は公表できなかった可能性を示唆していますね
あずき
この手のレビューで毎度のことですが、ソニー機の場合、メニュー項目の『自動電源OFF温度』が『高』に設定した上で検証されているのか明記して欲しいんですよね。『標準』と『高』ではまったく違う結果になるので。
りん
外付けファン運用にも利点はありますが更なる電源が必要という欠点もあります
もちろんバッテリー内蔵というものもありますが2時間もちません
ほかにもヒートシンクはちゃんと面接点しているか、ペルチェ素子は使っているのか、静音設計はしっかりしているのか等、悩ませる要素もあります
もし手間荷物とか一切考えないのであればm.2 SSD用のヒートシンク2枚張り付けてハンディファンを当ててれば6時間とかでも余裕で撮れます
その点、FX系なら悩まなくて済むし荷物は少ないしモニタ閉じれます
バッテリーの心配もカメラ本体だけで済みます
そもそもこういった製品使う方に60p必要なのか?4K必要なのか?20分以上ノンストップ必要なのか?という問題は付きまとうものだと思います
Cameruta
外付けファン便利そうですね。ちなみにこれを使用して故障の場合は保証対象となるのでしょうか。気になったものでお教えいただけると幸いです。
QP
外付けファンの効果をどなたか検証しているのでしたら、私も知りたいです。
気になっているのはどのくらいの温度や湿度までなら耐えれるのか(同等レベルの機種で)、あと何より空冷だけでなくペルチェ素子使っているタイプのものはカメラ内部の結露はしないのかがとても気になっています。
QP
また、この辺りの機種は背面がプラスチックだと思うのですが、それでも放熱性は期待できるのでしょうか?
ぶち丸
ようやく小型軽量でファンなしで4k60pが撮れるカメラが出ると思ったので残念です。
FX系は大きくてごついので敬遠してます。ジンバルと合わせることを考えるとやはりカメラは極力小型軽量がいいです。
小型軽量・長時間の4k60p撮影はまだ当分はハイエンドスマホ等に分がありそうだなと感じます。
1007
>さいたまじんさん
その方がそうなのか存じ上げませんが、案件中心のユーチューバーが、お客さんである企業にとって都合の悪いことを言うとは考えにくいですね(ユーチューバーのスーツさんが仰ってましたが起業案件の場合は数百万円の報酬をいただくそうです)。
「カメラ本体の排熱だけでは4k60pでは長時間の撮影はできないが、外付けファンを付けると〇〇分の撮影ができた」とか、踏み込んだレビューまでできる人がいれば良いのですけど。。。
企業からお金をもらってレビューすること自体は商売として問題ないと思いますが,ただの広告塔にはならない骨太のレビュワーが国内に増えると、カメラの評価が中立に行われて我々ユーザーの利益になりますね。
QP
提供:ソニーマーケティング株式会社になっていますので、広告と考えると良い面のみを伝えるというのは正常だと思います。
実際使わないと分からない面はありますが、温度湿度管理された屋内では長回しは出来るという事ですが、夏の屋外では60fpsの録画時間を考えると回して少し経つと止まるでしょうね。
視聴者はYouTuberに対しては今回の動画は提供はメーカーだから、これは提供無しだからと分けて考えた方が良いかなと思っています。
確かステルスマーケティングはもう禁止されていましたよね。
α9iiiユーザー
>QPさん
今回の記事では夏の屋外ではなく、21度室内で4K60P長回しできないという結果のようですよ。
カーク提督
メーカーに機材の提供受けてたりイベントに招待されたりしているYouTuberとかインフルエンサーは、メーカーの機嫌を損ねるレビューすると干されるから、そうそう悪いことは言えないんですよ。ステルスマーケティングではなく自主的な忖度ですね。
QP
4K30FPSというのが抜けていました。
仮に60FPSでその低い気温でそのような録画時間であれば、30℃越えが当たり前な最近だとある程度回せば熱で止まるだろうなとは思います。
その情報が正しければですけどね。
hal
4K60p 4:2:2 10bit動画REC時のビットレートは200Mだったのか100Mだったのか、、
おそらく200Mだったから30分もたなかったような気もするけれどAPSCセンサーなのに熱停止が早い気がしますね。。 給電しながらですとより早く停まりそうです。
Cameruta
外付けファン便利そうですね。ちなみにこれを使用して故障の場合は保証対象となるのでしょうか。気になったものでお教えいただけると幸いです。
sonet
カメラが外付けファンで壊れる事なんて想像つきませんが、もし壊れたところで外付けファンをつけていた事なんてメーカーには分からないですよね。何も言わなければいいだけなんじゃないですかね。