PetaPixelに、先月発売されたタムロンの新しい中望遠マクロ「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(Model F072)」のレビューが掲載されています。
・Tamron 90mm f/2.8 Macro Di III VXD Review
- 鏡筒はプラスチック製だが、頑丈な作りだ。フードはフィルター操作用の切り欠きのある新デザインのものが採用されている。
- フォーカスリングは好みよりも軽い感じがするが、スムーズにピントを合わせることができる。フォーカスリングは電子式で、近接域のピント合わせをするのに十分な精度がある。
- 重さは630g(Eマウント)と軽量で、ほとんどの環境で十分な耐候性を備えている。
- 解像力チャートは、開放時に中央は信じられないほどシャープで、絞ったときの改善は見られない。隅もシャープで、コントラストは全域で素晴らしい。焦点面はフラットで画面の中心にピントを合わせても隅までシャープに写る。このレンズは非常にシャープで高解像度のセンサーにも問題なく対応できるだろう。このレンズの解像力は理想的で開放でもほぼ完璧な結果が得られる。四隅も優れており、色収差もほとんど見られない。
- 近距離に画質は非常にシャープで、本当に満足の行くものだ。軸上色収差は見られなかった。
- 玉ボケに年輪ボケは全く見られず非常に綺麗だが、バブルボケが見られ、背景が雑然としている場合はかなりうるさい印象になる。スタジオでは問題ないが、広い場所でのポートレートは必ずしも得意ではない。ポートレートの背景は可能ならシンプルなものにしたい。
- 欠点は手ブレ補正が搭載されていないことで、私は歩き回りながらマクロ撮影をしたいので、この点では手ブレ補正が無いのは残念だ。
- 新しい90mm F/2.8は、低価格で高品質なマクロレンズを提供するという伝統を継承している。このレンズは光学的にはプロ水準で、唯一の問題はボケが標準以下であることだ。
- 購入するべきだろうか? イエスだ。純正マクロレンズの最も低価格な代替品として、このレンズはコストパフォーマンスを重視する写真家にとって優れたレンズだ。
新しいタムキューは解像力に関しては「開放から信じられないほどシャープ」と述べられており、申し分の無い性能ですね。色収差もよく抑えられているようです。ボケはSonyAlphaBlogのレビューでは非常に高い評価でしたが、ここでは背景のボケがうるさくボケは標準以下というやや厳しい評価となっているのが気になるところです。ただ、掲載されているサンプルではボケは近距離では非常に綺麗に見えますね。
ササさん
僕の場合は手ぶれ補正はニコンZfに内蔵されてるので問題なしです!
Z50ⅱでは少し使いにくいかも
9210
これまでのタムキューは解像よりボケ優先のイメージですが、今回は逆?手振れ補正無しで軽量に振ったのは、純正との差別化でしょうか。
m43usr
作例見る限り、背景が煩雑になるという指摘の作例は90mm f2.8というスペックの限界のように思えますね。
これ以上ボカすには焦点距離を伸ばすか明るいものを使うしかないのでは?
COMO
個体差でしょうかね?
タムキューの最新版でボケに問題ありというのは信じ難いというかショックというか。
スピードマスター
タム9は、伝統的にボケに重きをおいていると認識してますが、この評価だとちょっと残念ですね。
Big Foot
1:1撮影可のマクロレンズなので、近距離撮影に最適化され、それ以外のポートレート、中遠距離用途には条件付きで、という所ではないでしょうか。
作例を見る限りは、マクロ領域では柔らかさ、滑らかさは健在と感じます。
レフ機用タムキューには手ぶれ補正がありましたが、カメラ側の手ぶれ補正に委ねているのかもしれません。
えかき
52系列から72系列に変わったとき等倍までいくようにしたためか、中距離の性能が落ちた気がしました。72系は72Bしか購入しませんでしたが、それよりもピントがクイックで僅かなピンボケを量産してたトラウマがありますけど。ボケはともに綺麗だったなあ。52BBは今も現役で使ってますが、等倍なんか不要なんでマクロは一生これでいいかなって。
普通のレンズより守備範囲?の広いマクロレンズは最新の設計技術をもってしても、解像力ときれいなボケの両立は難しいのでしょうね。
Nanigashi300
「タムキューがダメ」なんじゃなくて、「撮影してる場所がダメ」なだけだと思います。
もっとも、レビューの著者は敢えてタムキューの一番苦手だと思われる撮影シーンでわざと弱点を解き明かそうとしたのだと想像します。他で例を挙げれば、広角ズームレンズのレビューでわざと画角の隅に直射日光を入れてフレア・ゴースト耐性を測る、といったことです。
90mm/f2.8というレンズで、仮に3メートルほど距離をとった被写体のすぐ1メートル後ろに煩雑な背景があるとしたら、何枚撮影しても「ボケがうるさい」ことになるでしょう。
同じTAMRONの「ポートレートズーム」として人気な35-150mm/f2-2.8のレンズで90mm,f2.8に設定し同じ状況を再現しても、やはり「ボケがうるさい」ことになると思います。
著者さんは新タムキューは“買い”だと結論づけている訳ですし、何も手にしてない我々がこのレビューを見ただけでガッカリすることは無いと思いますよ。
ただ、大きくなった割に手ブレ補正が無いことは私としても共感で、残念ではありますが‥‥
カーク提督
さすがに90mmでF2.8じゃボケが小さいから背景がうるさいとか言うレベルのレビュアーじゃないでしょう。バブルボケでエッジが硬いと枝とかの小ボケがガサガサになるわけで、そのことを言ってると思います。