電波新聞に2025年のデジタルカメラの展望に関する記事が掲載されています。
- 国内デジタルカメラ市場は2025年も成長していく見通しだ。コロナ禍が明け外出機会が増えるとともに、カメラで写真や動画を撮影する機会も増え23年以降は成長軌道に乗ってきている。
国内市場は、2010年をピークに減少が続いていたが、23年に13年ぶりにプラスに転じてからは回復してきている。23年になって旅行や観光などの外出が再開したことで、カメラの販売が回復したとみられる。
量販店の販売実績データを調査するGfK/NIQ Japanによると、国内デジカメ販売台数は順調に拡大し、24年上期(1~6月)もコンパクトカメラ、レンズ交換式ともに前年比を上回っている。販売単価も上がり、レンズ交換式は10万円以上の中級機以上が堅調だ。
あるカメラメーカー関係者は「スマホのカメラでいいという層も多いのは事実だが、スマホから、ミラーレス一眼カメラなどにステップアップする人は着実に増えている」と話す。これまで一眼カメラは年配の愛好家が使うケースが多かったが、最近は年齢層も広く女性も多い。
カメラ映像機器工業会の出荷統計でも、レンズ交換式を中心に前年を上回る月が増えてきている。
外出機会が増え観光する人が多くなれば、それだけ写真撮影の機会が増えてくる。観光が増えれば増えるほどデジカメの利用機会が増えるとみる声もある。この傾向は今後も続くと予想され、カメラ各社も新製品の投入に力を入れていく構えだ。
スマートフォンの普及にともなって長期間右肩下がりの状態だったカメラ市場ですが、国内では2023年以降は成長軌道に乗っており、2025年も成長の見通しということで、一時のような先が全く見通せないという雰囲気ではなくなってきましたね。
ただ、一方でカメラやレンズの単価が上がったことから再びカメラが売れなくなっているという記事もあったので、現在の状況は、今後どう動くのか難しい局面なのかもしれません。
rocky
スマホとミラーレス一眼で、それぞれ撮影されたインテリア写真を仕事がら目にする事があります。どちらも綺麗ですが、撮影者の意図を反映させやすいという点で、やはりミラーレス一眼に利があるように思います。ここに気づいた人達が、カメラに戻ってくるんじゃないでしょうか。
そにきち
私は逆にピークが昨年か今年となりこれから市場規模は縮小していくと思っています。
AI搭載スマホのカメラの進化スピードが凄過ぎます。まだ中華メーカーのカメラ特化ハイエンド機種は日本でまだポピュラーではありませんが、ライカ、ツァイス、ハッセルブラッドも中華スマホメーカーとタッグを組んで世界展開し、その画質も驚くべきものです。インスタやオンラインフォトコンなどでは一眼か否かもはや区別はつかないでしょう。
特殊な環境で撮影されるプロやハイアマの方以外は徐々にスマホに移行していくと感じています。
mio
センサーやレンズの制約から、カメラとスマホではデジタル補正の程度が違いますよね。
人間も網膜に映る像自体はすごく歪んでいて、脳で大幅に補正をかけているそうなので、その点ではスマホもカメラもコンピューティショナル・フォトによって、人間がしている画像処理をしようとしていると言えるのでしょう。
しかし、カメラから出てくる画は、やはり客観性を持ったものであって欲しいです。
写りが良いというアドバンテージは消えつつありますが、コンピューターがディープラーニングを参考にして"作った"(ゆえに見栄えがする)画像には信用を置けないという気持ちです。
カメラメーカーにはこれからも頑張っていただいて、そんな私のような人間も楽しませて欲しいです。