シグマはフルサイズFoveonの開発を続けておりプロジェクトを諦めていない

PetaPixelのYouTubeチャンネルで、シグマの山木和人社長のインタビュー動画が公開されています。

Sigma's CEO Talks BF, Foveon, and More | The PetaPixel Podcast

  • (BFの開発の経緯や特に注力したポイントについて)
    デジタルカメラは、スポーツや野生動物撮影など、特定の用途向けのデバイスになりつつあり、日常的に持ち歩くカメラとしての価値が少しずつ薄れているのではないかと感じている。一方でカメラに興味を持つ人はまだ多くいが、彼らのニーズに合ったカメラがなかなか見つからないという声もある。そこで、我々はこうしたユーザーのためにカメラを開発しようと考えた。週末に気軽に撮影を楽しむような場面で使えるカメラを提供したいと考えている。

  • (ロゴのフォントを変更したのはなぜ?)
    ブランドとしての方向性を明確に示すためだ。シグマは、写真家や映像クリエイターに支えられている。そうした方々への感謝の気持ちを込めて、より洗練されたブランドイメージを表現したいと考えた。

  • (Foveonセンサーの開発状況について)
    フォビオンセンサーの開発は続いているが、当初の予定よりも時間がかかっている。試作品を作るたびに技術的な課題が見つかり、それを解決するための時間が追加で必要になっている。しかし、我々はこのプロジェクトを諦めていない。

  • (シグマの今後の展望について)
    シグマならではの製品を提供し続けることを大切にしている。市場のトレンドに流されるのではなく、写真愛好家やクリエイターにとって新たな価値を提供することが我々の使命だ。今後も、ユニークで革新的なカメラやレンズを開発していきたいと考えている。

 

フルサイズFoveonに関しては、最近、間もなく搭載機が登場するという中国発の噂も流れましたが、今回のインタビューでは「予定よりも時間がかかっている」ということなので、製品化までにはまだまだ時間がかかりそうな雰囲気ですね。とは言え、山木社長が「Foveonのプロジェクトは諦めていない」と明言しているので、完成を気長に待ちたいと思います。