ニコン「Z5II」は最高のコストパフォーマンスを誇る傑出したカメラ

DigitalCameraWorldに、ニコンのフルサイズミラーレスの新しいエントリーモデル「Z5II」のレビューが掲載されています。

Nikon Z5 II review: brilliant full-frame mirrorless with a bargain price tag

  • 外観は、先代のZ5とほぼ同じだが、これは決して悪いことではない。操作系のレイアウトも(やや必要最小限ではあるが)優れており、持ち心地も良く、グリップもZ5よりも数ミリ深くなり程よい大きさだ。
  • Z5IIは、その価格と市場での位置付けを考えると驚くほど強力なカメラで、小型軽量で扱いやすいボディにこれまでの機種で開拓された技術革新を詰め込んでいる。
  • AFは優れた被写体認識機能を備えており、ポートレート、野生動物、スポーツを撮影する際に優れた的中率が得られる。テストでは、被写体がかなり遠くても(画面内で小さくても)正確かつ確実にロックオンすることが分かった。ニコンによれば、画面のわずか3%の被写体でも追尾できるとのことだ。
  • IBISはオリジナルのZ5よりもはるかに改善されている。
  • 連写は最高30コマ/秒と驚異的だが、これは電子シャッターなので、動きの速い被写体ではローリングシャッター歪みが発生する。しかし、メカシャッターも最高14コマ/秒(12bit時)とZ5の4.5コマ/秒よりも遥かに速い。
  • 初めてN-RawをSD UHS-IIカードに直接出力できるようになった。以前は、この機能はCFexpressなどのより高速なメディアを採用したカメラに限定されていた。
  • 電子手ブレ補正機能も搭載されており、4K録画とフルHD時に非常に滑らかなランアンドガンスタイルの動画撮影を実現する。

  • 初代のZ5は連写、センサー性能、動画機能、モニタの解像度などからZ6に比べて劣っていると思われていたが、Z5IIとZ6IIIを比較すると優劣はそれほど明確ではない。安価なZ5IIはZ6IIIの約65%の価格で約95%機能を備えている。Z5IIにはハイエンド機の技術が詰め込まれているため、大部分の人はこれ以上のものを必要としないだろう。
  • 動画はZ6IIIのような120fpsの高速フレームレートには及ばないものの、ほとんどの用途にはZ5IIで十分すぎるほどで、ハイエンドのビデオグラファー以外なら十分満足できるだろう。
  • Z5IIは、ポートレート、風景、スポーツ、野生動物など、あらゆる撮影において、正確なフォーカス、優れた高感度性能、そして驚異的なフレームレートによって素晴らしい結果が得られる、まさに傑出したカメラだ。ニコン製品の中で最高のカメラではないかもしれないが、私にとっては最高のコストパフォーマンスを誇るカメラだ。

  • 良い点:最大30コマ/秒のJPEG連写とプリキャプチャー機能、フラッグシップモデルから受け継いだ高度なAFと被写体認識、-10EVの暗闇に対応するAF、最大7.5段の効果のIBIS。
  • 悪い点:上部液晶がない、4K60pがクロップされる、Z6IIIほど速くはない。

 

Z5IIは各所のレビューで極めて高い評価を受けていますが、DigitalCameraWorldでもベタ褒めと言って良い結果となっていますね。Z5IIは多くの人に十分な性能を実現しつつZ6IIIよりも大幅に安い価格設定で、非常に魅力的なカメラに仕上がっているという印象です。Z5IIがこれだけコストパフォーマンスに優れていると、Z6IIIを食ってしまわないがが少々心配になりますね。