PetaPixelに同誌のレビュアーの選んだ、今年のベストとワーストのカメラ&レンズの記事が掲載されています。
・The Best and Worst Cameras and Lenses of 2025
- 2025年のベストのズームレンズ
3位はパナソニックLUMIX S 24-60mm F2.8:携帯性と1000ドル以下でこれほど優れた性能を発揮することに正直驚いた。その驚くべきコストパフォーマンスは、3位にランクインするに値する。
2位はニコン Z 24-70mm F2.8 S II:その真価は、ほぼ完璧だったレンズをさらに進化させたことにある。初代Z 24-70mm F2.8 S は、そのシャープネスとボケ味で伝説的な存在だった。すでに驚異的だった設計から更なる大幅な改善を引き出したニコン開発陣の力量は称賛に値する。
1位はシグマ 300-600mm F4 DG OS Sports:シグマは、全ズーム域においてF4で最高の画質を実現し、しかもライバルメーカーの単焦点レンズの半額という価格で実現している。高画質、ズームレンズの汎用性、そして価格に見合った価値、これらすべてを1本に詰め込んだレンズと言えるだろう。 - 2025年のベストの動画カメラ
3位:ミラーレスカメラはビデオ専用カメラとしては見過ごされがちだが、EOS R6 Mark IIIは動画で驚くほどの性能を発揮する。IBIS、オープンゲート録画、高解像度動画モードなどを備え、オーバーヒートの問題も比較的簡単に回避できるため、このカメラは強力なハイブリッドツールとなっている。
2位:DJI Mavic 4 Proは、圧倒的な航続距離と速度に加え、広範囲に回転できる高性能カメラを搭載している。高度な被写体回避モードにより、誰でも簡単に操縦できる。唯一の難点はアメリカで入手できないことだ。
1位:勝者は、ほとんどの我々のエピソードを撮影に使っていたパナソニックS1IIだ。その決め手は、優れたビデオ露出ツール、驚異的な色彩とグレーディングの可能性、そして大幅に向上した動画のAFだ。スチル用機としては遅れをとっているかもしれないが、現在市場に出回っているミラーレスビデオカメラの中で、これより高性能なものは他にない。 - 2025年のベストのスチルカメラ
3位はニコンZ5II:フルサイズ機市場において、間違いなく最高のコストパフォーマンスを誇るカメラだ。24MPセンサーとベーシックなEVFを搭載しているため、エントリーレベルのカメラと言えるが、それでも、このカメラはどんな撮影状況にも余裕で対応できる。
2位はα7V:1位タイにするべきだったかもしれない。最先端のセンサーを搭載し、あらゆる面で優れている。ボディデザインは目を引くものではないが、その性能は否定できない。毎日使えるパワフルなハイブリッドツールを探しているなら、ソニーα7Vはまさにうってつけの選択肢だ。
1位はEOS R6 Mark III:このカメラは、総合的に最高峰の体験をもたらす。動画スペックではソニーを凌駕し、画質とAF性能では互角だ。キヤノンはここ数年で、AF性能とセンサー品質の大幅な向上を実現した。価格がα7Vよりわずかに安く抑えられている点も見逃せない。 - 2025年のワーストのレンズ
次点はLaowa 200mm F2 AF FF:野心的なレンズだが、最もよく使うF2の絞り値では質の高い画像が得られず、また持ち運びに便利とは言い難いほど大きい。
ワーストレンズはRF75-300mm F4.5-5.6:今年最悪のレンズは、キヤノンが元々それほど素晴らしいとは言えなかった一眼レフ用レンズを、単にラベルを変えただけのものだ。この戦略は光学的な妥協を伴うが、この問題への対策が取られなかったため、どちらかといえば手抜きで魅力に欠ける。 - 2025年の最悪の動画用カメラ
ソニーFX2:確かに優れた動画品質を実現しているが、同年にモデルチェンジが予定されていた古いセンサーを搭載していた。FX2には空冷ファンが搭載されているが、α7Vでもオーバーヒートの問題は全くなかった。α7Vの発売により、発売からわずか数ヶ月でFX2は完全に時代遅れに見える。 - 2025年の最悪のスチルカメラ
次点はシグマBF:素晴らしいスタイルとセクシーさを備えているものの、中身が薄いため、次点となった。インターフェースは特定の操作方法に限定され、EVFがないのも制限であり、取り出せないメモリに依存している点も気に入らない。
ワーストは富士フイルムX-Half:最も残念だったのは、富士フイルムのX-Halfだ。これもまた野心的なプロジェクトであり、素晴らしいスタイリングを披露しているが、アナログ感あふれる撮影の魅力はすぐに薄れてしまい、結局、高価なベーシックなコンパクトデジタルカメラの体験しか残らない。全体的な体験は、最初は斬新だが、ほんの少しの時間運転するだけで魅力が薄れ、カメラがすぐに中古市場に出回るようになるような気がする。
ベストの動画カメラはパナソニックS1IIで、ミラーレスカメラでこれ以上の動画カメラはないという最高の評価となっています。動画分野ではパナソニックは強いですね。
スチルカメラでは、強敵のα7Vを抑えてEOS R6 Mark IIIがベストに選ばれました。総合的に最高峰の体験と述べられているので、性能や画質等のバランスが良く、使って良さが実感できるカメラなのかもしれませんね。
ワースト動画カメラはFX2が選ばれていますが、このカメラは、もう少し待ってα7Vベースにすれば、逆に最高の評価になったかもしれません。
ワーストスチルカメラはX Halfが選ばれていますが、確かにこのカメラは発表時こそ大いに話題になりましたが、その後静かになってしまった印象で、撮影体験のインパクトが持続しないのでしょうか。
ぽにょ
スチルカメラ部門ですが、純粋にスチルで評価すればソニー又はタイじゃないですかね。
R6III一位は動画を加味した結果みたいですが、動画を加味するのはどうかと思いますが。
rocky
RF75-300mm F4.5-5.6 は、ある意味ワーストに選びやすいレンズですよね。ただそこにCanonの戦略があって、コストを抑えて望遠レンズを楽しみたいなら良いと思います。軽いから安価な三脚でも充分でしょうしね。
KISS Rを待ちながら
X-Halfはマップカメラでも中古在庫が豊富にありましたね。。ギミックを積みすぎて散漫な印象を与えた気がします(あと値付けが高すぎたかもですね)
逆にというか、やはり手堅く王道の進化を遂げた機種が高評価なのは納得です
シュワシュワ
パナが評価されてていいですね
いいもの作ってるとは思うので、売り上げ・シェアが上がってくれるといいなと思います
今作っているだろうS1HIIがZ8やR5mk2に対抗できるものになってくれると自分もLUMIX導入が見えてきます
BFは評価が割れそうですよねぇ
自分はやっぱりファインダーが欲しいので違うと思った口ですが、削ぎ落した操作性は結構考えられていて悪くないと思いました
工芸品としてみると抜群でしたし、他社もこういうチャレンジングなアプローチをもっとしてくれるといいですね
橋蔵
X HalfとかBFがワーストになるのは、わからなくもないけど、こういう評価が続けば、似たようなカメラしか出なくなると思う。
フジとシグマのチャレンジは貴重だし、こういうカメラが評価される市場であって欲しいな。
ちなみに私はスタイルにやられてBFシルバー買いました。受注生産だけど、注文後3週間くらいで手元に届きましたよ。
EBC
R6 Mark IIIはドルやユーロだとα7Vより安くなるんですね
両機種の比較については日本人の感覚とはちょっと違う点は踏まえた方がいいかもしれません
huh_neko
RF75-300mmは相当数売れていたようで、ある意味「こういう評価指標には弱いけどビジネスとしては成功したレンズ」になったのかなという印象です。
Xhalfは私自身ちょっと興味を持ったのですが、機能が尖っているだけに現代のカメラとしてはできないことが多すぎて、趣味性や体験だけにかける金額として10万は高すぎるなと...最初からもう少し安ければ評価も違ったと思います。
霙
https://digicame-info.com/2025/12/2025-14.html
以前のメーカー毎の評価ではシグマBFを
シグマの大きな飛躍と評してるので
相当賛否両論なカメラと言えるのでしょうね。
ベストのズームレンズにSONYの50-150F2が入ると思ってたのですが
流石に高いからですかね?
信楽焼のたぬき
こういう企画が始まると今年も終わりだなぁと感じますね。
個人的なベストはZ5IIかな。
Shiba
ワーストレンズのRF75-300mm F4.5-5.6は納得です。
光学性能もそうですが、IBISの無い安価なボディに組み合わせることを前提としておきながら、IS無しで300mmの望遠レンズを提供するのはどうかと思っていたので。
EFレンズをベースにするにしても、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMをベースにすべきでした。
CR
X halfはRAWが撮れないので見送りました。RAWが撮れて、もう少し設定がいじれれば、縦撮りがデフォルトの「普通(以上)に使える優秀なカメラ」としての評価を得ていたように思います。
しかし、そもそもコンセプトが違うんですよね。「普通のデジタルカメラ」ではなく、「チェキのバリエーションのひとつ」みたいなものでした。
チェキは売れまくっているわけで、X halfの仕様にしたことには明確な意図があり、英断であったと思います。
しかし、結果論ですが、残念なカメラになってしまった、ということだと思います。
momo JAPAN
シグマBFがワースト2位なんて信じられないです。このカメラを所有していますが、本当に素晴らしいカメラですよ。オートフォーカス速いし、デザイン最高に良いし。旧い感覚の人には、あまり向いていないだけだと思います。
キヤノンの株主
EOS R6 Mark III、バランス良く購入満足度の高いカメラになったと思います。
日本よりも大きな市場、海外で評価が高そう。キヤノンらしく何よりだと思いました。
リィン
Nikon Z5ⅱは自分をフルサイズに入るきっかけになったカメラです。
必要十分かつ、値段に対する質感に妥協が無いところはNikonの姿勢が見える気がします。
z
画質性能をある程度満たしてないと悪いレンズって評価されるのは疑問符が付く。
性能低下しようと、欲しいと思う距離やf値が安価で販売されているのは一定の価値があると思うけどね。
高くて性能が低いのは悪いレンズだと思うけど。
Nanigashi300
あれ、Nikon ZRが今年のベスト3動画カメラにランクインしないとは意外。
REDの恩恵を受けて作られたこのカメラは、豊富な動画フォーマット、高品質な音源記録、大きな液晶などをベストな価格で実現しています。
もちろん、Full HDMI端子が無いとかカスタム可能なボタンが少ないとか、シビアなプロユースには堪えない、肝心のシネレンズがまだ揃っていないなど弱点もありますが、
価格を考えれば「本格的映像作品をクリエイトする為の敷居を下げた」という功績のあるカメラだと思います。
グロンタイループ
個性的なカメラやレンズは大歓迎ですけどね
個性がない差がないとよく聞くわりに批評になると個性的な製品は低評価になるのが常
実際買うかは消費者、成功か失敗かメーカーが判断すればよいのでは
CVN-65
自分もRF75-300mm F4.5-5.6のワーストはその通りだと思います。ベースのEF75-300はフィルムでも甘々で、とてもデジで使えるレベルのレンズではありません。しかもいまどきDCモーターですからね。擁護している人はワゴンセールとかで中古EF買って使ってみてください。酷さがわかりますから。
α7ユーザー
センサーの素性はα7Vが若干勝っていましたが、やはりスチル機としての総合力ではR6 Mark IIIが評価されているんですかね。欧米でのサイズ感やホールド感の違いも大きいかも知れませんし、余り語られていないですが暗所でのAFの性能差もあるのでしょうか。
さいたまじん
>>性能低下しようと、欲しいと思う距離やf値が安価で販売されているのは一定の価値があると思うけどね。
その安い値段分の価値すらないってことでしょ。だからワーストなわけで。
ヤマ
X halfはRAWが撮れない、価格が高いの2点であきらめました。
FX2は一部の人に刺さりまくるカメラだとは思いますので自作はもう少し姿を変えて進化してほしいと思います。
ほっじす
x harfは実は納得していまして。。
素晴らしいコンセプトにも関わらず、モノの完成度と価格がそれに付いてきていないんですね。
面白い試みなのに限らず、使ったときの完成度が足りてないせいで体験に没入できないんです。
もう少しフジが頑張ってくれれば全然違った評価になったと思いますね。。
g
フジの最近の機種のギミック自体は、私は撮影を楽しむという意味で好印象です。
ただ、X-Halfは基本性能が低いので見送りました。
AI時代に、行為自体を楽しむギミックは方向としては筋が良いと考えます。
Oort
ワーストに選ばれた製品は、個性が強く尖っていて良いなと思います。
Mスクエア
皆さんのコメントを確認してみると、ベストは同じような意見が多いものの、ワーストに関しては評価が大きく分かれていますね。
結局のところ、「カメラは使ってなんぼ」と私は思っているので、これまでの撮影がベースにある人は、ワーストのカメラの良さは分からないのかもしれません。
但し、今はワーストと言っても、ソフトの見直しなどで案外使える優れたカメラになる可能性もあります。
偏屈者の私は、そんな尖ったカメラを底値で買って、楽しみたいと思っています。
サファリハット
SIGMA BFは慣れの必要なUIと評されることが多いですが実際に使ってみるとかなり洗練されたUIであることがわかると思います。他社のカメラを初めて使った時にメニュー階層の差に慣れるよりもよっぽど慣れやすく使いやすいUIだと思います。
カメラは価格やスペックが重視されるのも分かるため同価格帯のカメラとそこでは張り合えないかもしれませんが撮影体験の充実度で言えば全く負けてないと思います
wow
BFなどは多くの人にとっては見た目だけでアウトだと思いますが、刺さる人にはものすごく刺さるのでマイナス票が多くても気にしちゃいけないと思います。
ゼッツー
FX2は映像の専門学校相手などにはそれなりの台数が売れていると聞きました
むしろ旧型センサーの在庫処分も兼ねて最初からそこをターゲットにした製品で、一般市場でのヒットはハナから狙ってなかったのではないでしょうか
さばしろ
FX2が旧型センサーの在庫処分のためのカメラだったとしたら買っちゃった人は悲しいですね。
たまお
お値段も性能の1つだと思うんですけどねぇ…
シグマ 300-600mm F4 DG OS Sportsは素晴らしいレンズではありますが、本当にコスパが良いかと言われると…
貧乏人の僻みですかね(笑)