DigitalCameraWorld に、シグマのEマウントとLマウント用の中望遠単焦点レンズ「65mm F2 DG DN Contemporary」のレビューが掲載されています。
・Sigma 65mm F2 DG DN Contemporary review
- 65mmの焦点距離は、一般的な撮影からポートレートまで、様々な状況で使えるレンズだ。外観は35mm F2と同じで、とても小型軽量だ。鏡筒は総金属製で、品質は並外れて高い。
- AFモーターはステッピングモーターで、AFは高速でほとんど無音だ。フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズは繰り出さず、前玉も回転しない。
- 絞りリングは金属製で、1/3段刻みで絞りの調整が可能だが、ビデオフラファーはクリック解除機能が無いことにがっかりするかもしれない。
- フォーカスリングは滑らかで、非常に正確に動く。
- 実写では、開放から解像力とコントラストは抜群だ。このレンズは画面の隅までシャープで、フラットな光の状況でも、鮮やかな発色と優れたコントラストが得られる。
- ボケは当然85mm F1.2ほど大きくはないが、それでもボケは非常に滑らかで心地よく魅力的なものだ。
- 軸上色収差は非常によく抑えられている。倍率色収差は画面の隅で少し目立つが、大部分のケースでは、ほとんど色ズレが目立つことはない。
- 周辺光量落ちはあまり良好ではなく、開放ではかなり目立つが、これは表現の上で役立つと考える人もいるかもしれない。
- 歪曲は糸巻き型で、建築物の撮影では明確に見て取れるが、人物や一般的な撮影では問題はなく、後処理で修正が必要になることはほとんどない。
- 逆光時のゴーストやフレアに対する耐性は非常に優れている。
- ラボテスト(解像力):解像力はF2開放で画面全域で非常に素晴らしく、F2.8からF11の間では全くもって見事だ。
- ラボテスト(色収差):軸上色収差は開放でも非常に少ないが、倍率色収差は未補正では画面の隅で少し目立つ。
- ラボテスト(歪曲):歪曲は2.53%の糸巻き型で、状況によっては目立つことがあるが、自動補正が利用できる。
- 結論:65mm F2 DG DNは50mmと85mmの間のギャップを埋めたい人によって、実に魅力的なレンズで、APS-C用としても換算100mm弱のレンズとして使えて便利だ。鏡筒は頑丈な総金属製にもかかわらず軽量コンパクトで画質も優れており、全体として、非常にコストパフォーマンスに優れた洗練されたレンズだ。
- 良い点:あまり見かけないが有用な焦点距離、絞りリングを備えていて優れたハンドリング、総金属製で堅牢な造り。
- 悪い点:絞りリングのクリックが解除できない。手ブレ補正が搭載されていない。
65mm F2 DG DNはePHOTOzineのレビューやSony Alpha Blogのレビューでも非常に高い評価を得ていましたが、ここでも申し分のない高評価となっています。
このレンズは解像力やコントラストが高く、ボケも滑らかで、実写で非常に綺麗な絵が出てくるレンズという印象です。鏡筒が金属製で高品質なのもポイントが高いですね。
ぽち
IBIS搭載ボディでレンズ補正Onで使用したら、弱点無しのレンズということですねっ
わたしも使ってますがとてもシャープで気持ち良いレンズだと思います
65mmにピンと来ない方にも一度試して欲しい
Iシリーズとして3つ一緒に発表したのとビルドクオリティやマグネットキャップをアピールした売り方が間違いなんじゃないかと思うほど、解像含め光学性能だけでも推せるレンズです。
田吾作
EF 40mm STMをAPS-Cで使うと64mm相当とほぼ同じ画角になるのですが、使い所が見つけ辛かった記憶があります。これのサンプル写真を見て勉強させて頂きます。