Canon Rumorsに、キヤノンEOS R1の仕様等に関するいくつかの噂が掲載されています。
・Let's talk Canon EOS R1, the flagship of flagships?
- EOS R1に関して我々が受け取った情報の中には矛盾するものもあるが、これは製品開発時においてはごく普通のことだ。情報はプロトタイプモデルから得られる場合もあれば、口コミから得られる場合もあり、残念ながら作り話の場合もある。
EOS R1に関してこれまでに聞いていること
- EOS R3よりも大きなボディ
- 背面の有機ELパネルが大幅に大型化され、ある情報筋は「現在、EOS R1ほど大きなモニタを搭載している機種はない」と述べている。大型カメラのモニタの標準サイズは3.2型のようだが、4型のモニタを搭載できるのだろうか?
- センサーの解像度は4500万画素で、キヤノンはこの解像度がスイートスポットだと思っている。スポーツイベントなどのプロの現場では、カメラから編集者、Web/プリント用に画像を送信するために必要なスループットを考慮する必要がある。8000万画素センサーを主張する人もいるが、そのようなセンサーはEOS R5に搭載されると考えている。
- EVFはキヤノン製になり、R1発売時に最高の解像度になると伝えられている。極めて高いリフレッシュレートとブラックアウトフリーが期待される。
- グローバルシャッターはある人は採用されると言い、ある人は採用されないと言っている。今のところ我々には分からない。
- バッテリーはLP-E19の派生バージョンになるだろう。
- EOS R1にはデュアルCFexpressカードスロットが採用され、ある情報筋は少なくとも1つのスロットがType Cの可能性が高いと述べているが、我々はこの情報に確証はない。Type CのカードはType Bよりも大きく、ユーザーは(2種類のメディアが)混合したスロットではなく2つの同じスロットの搭載を期待していると思う。キヤノン使いのカメラマンはType Bのカードを揃えており、EOS R1がゲームチェンジャーになるような理由がなければ、カードを買い直したくはないだろう。いずれにしてもSDカードスロットは搭載されない。
- EOS-1Dスタイルはよりエルゴノミクスに基付くデザインが期待できる。これはかなり曖昧だが、ボディの大型化でこれが可能になるかもしれない。我々はサイズは重さほど重要ではないと考えており、キヤノンはカメラとレンズの軽量化に多くの時間を費やしているようだ。
- 上面のモニタはモノクロではなくカラーになり、表示内容を完全にカスタマイズできる。
- 全く新しいAFシステムが採用される。これはクアッドピクセルAFのことだろうか? キヤノンにはクアッドピクセルAFに関する多くの特許があり、これが次のステップのAFになることは理に適っている。
- 動画については、大部分の情報筋は発表間近になるまでこの種の情報を知らない。ある情報筋は、EOS R1の動画機能と動画のファームウェアはCinema EOSチームが開発すると述べている。
- EOS R1の発表は「長期に渡って行われる」。これは、まず開発発表が行われ、その後、プロカメラマンの手に渡ってファームウェアの最終調整が行われ、正式発表に至るという意味だと思う。パリオリンピックが来年7月に始まるので、その頃にEOS R1が発売され、オリンピックがEOS R1のテストだけに使用されるわけではないと予想している。
玉石混交の噂の寄せ集めと言った感じのようなので、少し割り引いて聞いておいた方がよさそうですが、EOS R1はボディはエルゴノミクス重視で大きくなり、新AFシステムや最高性能なEVFが搭載されるなど、フラッグシップ機らしい力の入ったハイスペックモデルになりそうですね。
画素数に関しては4500万画素と、Z9やα1とおおまかに言って同程度のようで、この程度の画素数が、現在の技術では解像力と画質、連写性能等のバランスがいい画素数なのかもしれませんね。
グローバルシャッターに関しては、最近はローリングシャッターのスキャンが高速化されメカシャッターに迫る速さになっているので、価格の高さや画質等の不利を考えると採用の可能性はあまり高くないような気もします。
70D→6D→R6のひと
R1(仮)にはクロス測距が可能なクアッドピクセルAFは搭載してくるんじゃないかと思いますね。
R6を使ってて思うのは、iTRAFのおかげで一度AFが食いついて検出に乗ると離さない感じはあるんですが、やはり縦線検出だけではどうしても被写体によっては大デフォーカスからAFを始めて食いつくまでの時間が長いものがある。そして画素数が少ないR6とR5を比べると検出性能はR5の方がずっと高いように感じる。そしてこの傾向は被写体が小さくなるほど差が大きくなるように感じる。
そういう意味ではキヤノンの画素数とAF性能に強い相関がありそうなので、ある程度高画素化もされてくるでしょうね。かつて70Dが登場した時のような、業界をあっといわせるようなキヤノンのブレイクスルーが見られるんじゃないかと今からワクワクしますね。
ジェラ
R3が低画素だしフラッグシップで8Kは外せないから4500万はベストだと思う。
R3をR1で出さなかったくらいだから、センサーは全く新しくしてくることは間違いなさそう。
特許にあったと思うけどクアッドピクセルで全面でデュアルクロス測距とかならまさに異次元のAFになりそう。
Oort
絶対に欲しくなるカメラに仕上げて欲しいですね。1系に2種類のメディアの混合だけはやめて欲しいです。混合は読み込みの時など便利な事が多いですが、カメラとしてのカッコ良さが無くなります。
けんすけ
ミラーレスのAFも縦線+横線検出する様にいつか絶対なると思ってました。
雲のように淡いコントラストの被写体はレフ機のAFの方が合うので。
(雲なんか誰も撮らないでしょうけど 僕は撮ります)
swing
一応念のための情報ですが、オリンパスのE-M1 markII (2016年)がすでにミラーレスでのオールクロス像面位相差AFを実施してます。
他社が追従しないのが不思議だったんですが、たしかソニーあたり(キヤノンかも)の主張では、位相差センサーの密度が高いので縦線だけで十分というような話がありました。十分じゃない気はしてましたけども…。
クワッドピクセル式でのセンサー(OM-1や一部スマホなど)だと、全画素でクロスの像面位相差になります。(全画素使うとは限らないけど。)
キヤノンも特許出してるので、このセンサーがついに実用になるんでしょうね。
でも全く新しいというぐらいなので、ToF使うとか何か飛び道具があったら良いなぁ…。
あるいは積層センサーのロジック面に測距系の処理を混載して高速化するなどのアプローチもあるかもしれないですね。
にこにこニコン
Nikon使いですが、Z8をクロスセンサーにしなかった(出来なかった?)事が
唯一の不満でした。
かなり前からオリンパスはクロスセンサー対応なので、技術的には可能な筈。
先にCanonがやってしまうなら浮気してしまいそうです。
まっちゃん
すべてが最新鋭…価格は130万くらいしそうですね。
新しいAFシステムは気になりますね。
一枚全身撮影してカメラ認識させるとその人の顔認識しかできないシステムとか搭載してほしいです。もちろんワンボタンでオンオフできるようになっていれば大人数の撮影だと楽なんですけどね
コツメチャン
クアッドピクセルなら、全く新しいAFシステムとは到底言えないでしょう。
もはやかなり前からの既存の技術です。
rocky
瞳AF とか動物AF ではなく、AI が撮影者の視線を読んで、全ての種類の被写体を自動認識するAF なんかも出て来そうですね。
Gooddays
>瞳AF とか動物AF ではなく、AI が撮影者の視線を読んで、全ての種類の被写体を自動認識するAF なんかも出て来そうですね。
それがR3に搭載された視線入力では?
健太郎
キャノンユーザーなのでクワッドピクセル式のセンサーが商品化されることに期待してまいます。既にスマホやOM SYSTEM OM-1がオールクロス像面位相差撮像素子を採用していることからこれでキャノンも追いつくことになるのでしょうか? しかし、どの位の画素数になるのかわかりませんがオールクロス像面位相差となるとエンジンと言われる演算素子の能力が単純でも現行の数倍になるので消費電力等の関係もあり興味深いところです。
また、グローバルシャッターについても既に販売されているZ9やα1の画像を見る限りローリングシャッターで十分なように感じられます。
sukaV
R1、クアッドピクセルAF+4500万画素+積層センサーで、どの程度のダイナミックレンジを確保できるかがとても興味があります。
値段はかなり高額でしょうが、操作レスポンスを確保しつつ、はたして高感度に強く美しい絵を出せるのか。
これが達成できるなら、いよいよクアッドピクセルAFの幕開けですね。
ネコ
気が早いですが遅くても来年2月までには発売かと。100−300が発売早々最大1年待ち、R1は最大2、3年待ちになるかもしれません。高額でもプロ、アマ問わず争奪戦になるでしょうね。
mkPapa
クワッドピクセルのクロスセンサーならオリンパスが既出してますが、キヤノンはデュアルクロスなので精度が桁違いに高くなるそうです。
また、噂ではDigicを2つ載せて処理速度を一気に速める様なので完成度の高い次世代ミラーレスになると期待してます!
Psi
OM-1のオールクロス像面位相差は1画素1PDの測距用画素を縦横に並べているものかと思っています。キヤノンのDual pixelは1画素2PDを位相差と撮像を兼用するものです。キヤノンは1画素4PDのQuad Pixelを用いたCrossは出さないでしょう。既に特許が公開されていますが、1画素2PDの縦横斜め4種類の画素を使った測距かと思います。
mkPapa
補足ですが、キヤノンは既にデュアルピクセル時代にeos 5D Mark4で中央縦1列5点でデュアルクロス測距を完成しています。
これが全面で可能になる事で、とんでもない精度が実現すると思われます。
正式発表が待ち遠しいですね。
けんすけ
なるほど なるほど。わくわくしますねー。
そんな事が、撮像面の位相差で出来るんですね~!?
技術がアマチュア機に降りてくるまで通常は時間がかかりますが
R5 Mark II にも採用されてほしいですね!
そういえば僕の 6D II や 9000D も中央1点はデュアルクロスです。
(縦線・横線・斜め右・斜め左)
EOS 70D 世代から 採用されたようですね。
正確には知りませんが、1DX の技術が 5D IIIに降りて来て
70Dにも降りて来たって言う流れだとしたら・・・
R1 の技術がすぐに R5 Mark II に採用されても不思議はないですね。
(変な期待w)
swing
Psiさま
OM-1のオールクロス像面位相差は、1画素で縦横の位相差を得ています。
2x2OCLのクワッドピクセルセンサーです。
https://fotopus.com/shop/news/detail/c/583
「一言でいうと全2037万画素すべてが測距可能な画素」
「1画素1画素が縦線と横線のクロスで4分割して情報を取得している」
とのこと。
対角を使えば斜めも得られるはずですが、使っていないようですね。演算量が倍になるので省いたのかも。
キヤノンもクワッドピクセルを使い、斜めも使ってデュアルクロスにするんじゃないかと思うけどどうかな。
フラッグシップなら演算パワーもありますし、一番素直だと思います。
デュアルピクセルを縦横斜めの4種類交互に配置する、という方法もあり得そうですが、センサー内部が複雑になりそうなので果たしてやるだろうか?
Psi
OM-1のクロスは、単なるの1画素1PDを4個まとめ共通のフィルター・レンズでRGB Quad Bayer配列にしクロス測距を実現しているかと思っています。そうすると、所謂解像度は4分の1になってしまうので、配列変換処理を行い解像度を「元」にもどしていると想像しています。SONYのセンサーと思われますので・・・
https://www.sony-semicon.com/ja/technology/mobile/quad-bayer-coding.html
キヤノンは1画素4PDはやらないと勝手に思っています。R1は次の特許に記されているものかと想像しています。
【公開番号】特開2022-2383(P2022-2383A)
swing
Psi さま
その理解は誤りです。クワッドベイヤー配列と、クワッドピクセルは別物です。
こちらのサイトの説明が分かりやすいのでご覧ください。
https://www.sony-semicon.com/ja/technology/mobile/autofocus.html
2x2 OCL方式 というのが、OM-1が使用しているものです。通常はこの方式のことを「クワッドピクセル」と言っています。
キヤノンのクワッドピクセルも、ソニーの言う2x2OCL方式と同じ構造になります。
この方式は、1つのOCLを4つのPDで共有するため、縦横の位相差情報が得られます。全画素位相差です。
しかし画像にする時には位相差情報を除去する必要があるので、4つのPD出力はまとめられます。
結果的に出力されてくるデータは、通常のベイヤー配列です。画素数はPD数の4分の1になりますね。カタログ表記の画素数もこの数値です。
(つまり「元に戻す」処理はしていない。)
一方のクワッドベイヤーは、4画素で同じカラーフィルタを使うが、OCLは別々というもの。
同一色4画素のビニングを基本とし、高画素が欲しい時に配列変換して高画素出力するというもので、配列変換はスマホでしか使ってないと思います。
OCLが別々なので全画素位相差はできません。像面位相差するには位相差専用画素が必要になります。
この両方を併用したものもあり、それが図にある Octa PD 方式です。
一部スマホでしか使って無いと思いますがいずれ主流になるのかな。HDRにも有利だとか。
ソニーのクワッドピクセルとクワッドベイヤーは、4つのPDをアナログ段で合成する機能があるようです。
ノイズを減らすために有効とのことです。
クワッドベイヤーという無理がありそうな配列は、配線処理の都合もあるようですね。
一方キヤノンのデュアルピクセルの場合、左右両方をそのまま読み出ししているとの話を聞いたことがあるので、同じ処理をクワッドでもするならノイズ面で不利かもしれません。
その場合、別途特許にあるような、斜め分割画素などを混じらせた方式とする可能性もありますね。
なおこっちがキヤノンのクワッドピクセルの記事、
https://digicame-info.com/2020/10/af-27.html
こっちが斜め位相差画素の記事です。
https://digicame-info.com/2022/01/post-1488.html
時期的にも斜め画素の方がありそうな気もしますね…。
Psi
OM-1のセンサーは情報が少ないので、フォローありがとうございます。swingさまへの質問(真面目な)ですが、キヤノンのDualは別として今回の「2x2 OCL」を一画素とすると、単純にPDの数を35mm換算すると約3億PDとなります。この理解は正しいのでしょうか?
swing
OM-1の場合20M画素なので、PDの数は20x4=80M個ですね。
同一画素ピッチのままフルサイズに展開する場合は概ね4倍なので、320M、つまり約3億個のPDになります。
これだけ読み出すのは大変ですが、位相差取得時に全部のPDを読み出しているかというと、OM-1の場合はおそらくしていません。インタビュー記事にもありますが、1053点に限定しているようです。
OM-1にはAF固定の120fps連射と、AF追従の50fps連射があります。
これは推測ですが、120fps連射時は4PDを合成して20M画素を読み出すモードを使用し読み出し負荷を下げ、50fps時には1053点の位相差PD付近のみ読み出すモードと、20M画素モードを交互に実行しているのではないでしょうか。
R1がどのようなセンサーになるか分かりませんが、2022年記事にあるような斜め画素も得るような仕組みの場合、キヤノンの方法だとデュアルピクセルの2つのPDの両方読み出しを行ってると考えられます。
その場合45M画素x2=90M個のPDなので、この程度なら全PD読み出して撮像用のフレームからも距離情報を得る、ということが可能かもしれないですね。その場合、最速連射時にもAF追従できるかもしれません。
DPAFのデータ読み出しについては、古い資料ですがこのインタビューの「宮成:撮像データはA像とB像を合わせたものになります」あたり参照。1フレームで距離情報と撮像データ両方取っているようです。
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/610313.html
1つのマイクロレンズの下に複数のPDがある場合でも1画素と呼ぶようにした経緯なども載ってます。
いがぐり
十分に高画素なら、縦の位相差素子の近くに横の位相差素子を置けばほぼ同位置なので、クアッドにしなくても縦横の位相差が取れるんですよね。
となると、わざわざフォトダイオードを圧迫するクアッドにするかどうかは怪しいところではないでしょうか。