Photons to Photosに、ソニーの新しいスタンダード機「α7V」のダイナミックレンジと高感度ノイズの測定結果が掲載されています。
| 機種名 | 最大ダイナミックレンジ | ローライトISO | ローライトEV |
| α7V | 12.47 | 6303 | 10.98 |
| α7IV | 11.71 | 5365 | 10.75 |
| α9III | 10.00 | 4646 | 10.54 |
| α1II | 11.61 | 5768 | 10.85 |
| Z6III | 10.46 | 4709 | 10.56 |
| EOS R3 | 11.91 | 6617 | 11.05 |
| EOS R6 II | 11.52 | 5575 | 10.80 |
| S1II | 11.75 | 5410 | 10.76 |
- α7Vとα7VIのダイナミックレンジの比較

- α7VとZ6III、LUMIX S1II、EOS R6 Mark II のダイナミックレンジの比較

α7Vのダイナミックレンジは旧型のα7IVよりも大幅に改善しており、部分積層型センサーを採用しているライバルのZ6IIIやS1IIと比べてもダイナミックレンジは大幅に広くなっています。ただ、α7Vは最低感度から最高感度に至るまで全域でRAWにノイズリダクションがかかっている(グラフが三角マークになっている)ので、他機種との比較は参考程度に見ておいた方がよさそうです。
高感度ノイズも6303と大幅に改善されていますが、これもこの付近の感度でRAWにノイズリダクションがかかっているので、参考程度に見ておいた方がよさそうです。あと、α7VはISO200~400の間の感度のゲインの切り替えがなくなっているのが気になるところですね。
[追記] Photons to Photosのデータ更新され、α7Vのノイズリダクションの表記が変更されています。詳しくはこちらの記事を参照してください。
クリーム茶
α7Vのダイナミックレンジ拡大はNRの効果ってことなのかな。
CR
最大約16ストップ(*2)のダイナミックレンジによって、これまでにない豊かな階調と高画質を実現。
* ソニー内部測定。静止画撮影時。メカニカルシャッター使用時
……というのがソニー公式発表ですが、そこに期待して予約しました。
測定条件うんぬんはあるにせよ、最大ダイナミックレンジが
【α7IV】11.71 →【α7V】12.47と、0.76の差は、大きいと思います。(大きいと期待したいです)
タスク
ゲインの切り替えが無いのはダイナミックレンジブーストのあるS1IIと同じなので、デュアルゲインコンバージョンでゲイン合成するとフラットになるのではないですかね
N
ダイナミックレンジの拡大は素直にすごいと思いますが
RAWにノイズリダクションがかかっている
という部分が非常に気になります。
もちろん現像で自分でかける場合は多いですが、SNS等ではかけすぎて質感の無い違和感ある写真も見かけるので、やはり最初からかかっているというのは…
シュワシュワ
おお、ノイズリダクションしてるなどもあるかもですが、これはなかなかの差のような・・・
ニコンがんばれ >_<
初の部分積層であるZ6IIIのセンサーもソニー製でしたっけ?
ノウハウを蓄積して自社向けで大きく改良してきたのなら、今後出てくるものにもさらなる伸びしろは期待できるかもしれませんね
さばしろ
ノイズリダクションかけていいならダイナミックレンジなんていくらでも拡張できるからphotonsの測定結果にあまり意味はないと思う。K-3ⅲなんかはアクセラレータでノイズ消しているからダイナミックレンジすごいことになってるし
https://digicame-info.com/2021/04/pentax-k-3-iii.html
Oto
部分積層といえども積層なので、ダイナミックレンジが下がるということで、RAWにノイズリダクションかけたのですかね。できればα1と同じくらいでもいいから、ない方がよかった。
Kanuma
α7IVより読み出し早くなったのに大幅にダイナミックレンジ拡大はすごいですが、iso全域でノイズリダクションですか。知ってる限り全域ノイズリダクションはR1やR5IIなどキヤノン機の特徴で、ソニーはグローバルシャッターのα9IIIだけだったと思いますが、これからひろがって行くのでしょうか。ディテールが失われていなければいいのですけど。
hhp8
フイルム時代ダイナミックレンジはフイルム選択の重要な要素でしたが、これだけでもA7-5選択の理由になります。
貧乏ペンタキシアン
RAWノイズリダクションの原因がどこかによって評価が変わりそうですね。Dual Conversion Gainなどセンサー側の都合なのか、XR2プロセッサのデフォルト処理なのか……もしXR2プロセッサがノイズリダクション前提の設計なら今後の機種にも影響するでしょう。
とはいえPENTAXのアクセラレータユニットほどガッツリ加工してるわけじゃないので個人的には許容範囲かなぁ。
コーギー犬
DxOアナライザのスコア = センサー性能 x NRの強さ
つまりNRかかってるとセンサーの性能はわからないってことです。
ななな
RAWのノイズリダクションは、カタログスペックで判断する人が多いので時代の流れですね。
できればRAWでは掛けないでユーザの判断に任せて欲しいですが。
みるせん
α7RⅤかなんかで星空を撮るとノイズリダクションが悪さして星が消える現象とか無かったっけ?
星喰現象。
α7Ⅴはノイズリダクションオンオフできるのかな?
本格的な星景写真家ではないので多少星が消えても致命的な問題にはならないと思うけど。
Tsu
>みるせんさん
星喰いは小さな星が消えたり、星の中央に穴が開いたように見える現象ですね。
初代α7の頃からファームウェアで改悪になったりして問題になってました。
確か4秒以下の露光ならほとんど問題なかったので、今回のノイズリダクションとは少し違う症状だと思います。
2石
ノイズリダクションの話に関係あると思いますので投稿いたします。
α7Ⅴの動画モードでは4k60p(フルサイズとAPSC)と4k120p(APSCのみ)
の時に16%のクロップをするかどうかを選択しないといけませんが、
この時に16%クロップをオフにして本来の画角で撮影すると
ノイズリダクションが作動しなくなります。
これはユーザー側で動画時にNRを使うか使わないかを選択できる事になります
hhp8
みるせんさん、α7RⅤ使いですけど星とか細かいディテールが消える現象はあります。とくにDROを使用した時ですね。太陽が低い時、海岸の砂の上で物撮りなんて時は、顕著に現れます。ですからどうしてもと言う時以外、DROは使いません。ダイナミックレンジが拡大すればDROの世話になるケースも減ることですし、そういった意味では嬉しいです。
α7RⅤでの話ですが、電気的接続が無いオールドレンズ使用時、細かいディテールが消えない感じがして、ダイナミックレンジも広い感じがします。 オールドレンズはレンズの枚数が少ないので、解像度は多少落ちてもスッキリ感がそう感じさせているのかもしれません。『感じ』水準の話ばかりで申し訳ありません。